10万円以下の初心者におすすめなMTB 10選
前回エントリーグレードとして5万円台以下のMTBを紹介しましたが、もう少しお金を出せる人やエントリーグレードを持っているけれどもう少しクラスアップしたものを手にしたい人は10万円以下程度を目安にしてみましょう。
MTBのグレードの中では10万円以下グレードの場合もエントリーグレードという位置づけになってしまいますが、5万円前後のグレードにくらべると採用されるコンポーネントが全体的に若干グレードアップしている傾向があります。
油圧式ディスクブレーキが採用されている物もあり、メンテナンス性や制動力の観点から油圧式ディスクブレーキの採用は大きなメリットになってきます。
Contents
GIANT「TALON3」
フォーク | SR SUNTOUR XCT30 HLO 100mm Travel |
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タイヤ | MAXXIS IKON 27.5×2.2 |
ブレーキ | TEKTRO HD-M275 F:180mm R:160mm Rotors |
フロント ディレーラー | MICROSHIFT M282 34.9 |
リア ディレーラー | SHIMANO ACERA |
シフター | SHIMANO M315 8S |
スプロケット | PROWHEEL TM-CY01 22/36T |
重量 | 13.7kg |
価格 | ¥63,000 |
世界最大規模の自転車メーカーであるGIANTのエントリーグレードMTBです。
GIANTはあまりに世界で普及しすぎているためか、車で言うTOYOTA的な位置づけになっていて、特にロードバイク界ではGIANTは「個性がない」「ダサい」といった評価を受けることもありますが、MTB界ではGIANTは一目置かれる存在だったりします。
スペック的にはテクトロの油圧式ディスクブレーキ採用、内装式ケーブル(ケーブルをフレーム内に収める方式)、タイヤがMAXISの軽量タイヤICONを採用している点が目を引きます。
地味なところでプラペダルが付属している点も初心者にはありがたい点かもしれません。(スポーツバイクの多くは購入時ペダルが付属しません)
Ghost「Kato 4.7 AL U」
フォーク | SR Suntour XCM RL 100 mm |
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タイヤ | Continental X-King 27.5 x 2.2 |
ブレーキ | Shimano BR-MT200 2/2 Piston 160 mm Disc |
フロント ディレーラー | Shimano Acera FD-M3000 |
リア ディレーラー | Shimano Deore RD-M592 9-S |
シフター | Shimano Altus SL-M2000 |
スプロケット | Shimano CS-HG-200-9 11-34 |
重量 | 14 kg |
価格 | ¥91,300 |
デザインのかっこよさとコストパフォーマンスの高さから、個人的に最近特に気になっているのがGHOSTです。
SHIMANO製油圧式ディスクブレーキ採用の他、リアディレイラーにはDEOREクラスの物が採用されているので、5万円クラスのMTBよりも随分と良いグレードになっています。
ブラックカラーにネオングリーンの配色もサイケデリックでかっこ良いですね。
ブラック/レッドのカラーもあり、こちらもかなりかっこ良いですよね。
KONA「LANA’I」
フォーク | Suntour XCT30 DS Coil Spring 100mm |
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タイヤ | WTB Trail Boss 27.5/26×2.25″ |
ブレーキ | Tektro 180mm/160mm |
フロント ディレーラー | Shimano Altus |
リア ディレーラー | Shimano Altus |
シフター | Shimano Altus |
スプロケット | Shimano HG200 12-32t 8spd |
重量 | |
価格 | ¥71,000 |
カナダのMTBブランドKONAが展開するエントリーグレードがLANA’Iです。
コンポーネント周りはAltusを中心に、機械式ディスクブレーキの採用となっています。
「グロス ダーティーシアン」と名付けられた目を引くようなブルーカラーが印象的です。
KONA「FIREMOUNTAIN」
フォーク | Suntour XCR 32 LO-R Coil Spring 100mm |
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タイヤ | WTB Trail Boss 27.5/26×2.25″ |
ブレーキ | Tektro TR180 180mm/160mm |
フロント ディレーラー | Shimano Altus |
リア ディレーラー | Shimano Altus |
シフター | Shimano Altus |
スプロケット | Shimano HG200 11-36t 9spd |
重量 | |
価格 | ¥88,000 |
こちらはLANA’Iよりも少しランクの高いグレードで、LANA’Iが機械式ディスクブレーキで8sなのに対しこちらは油圧式ディスクブレーキで9sになっています。
パープルのカラーリングも素敵ですね。
この価格帯ではむしろ珍しいのではと思いますが、ペダルが付属しているのも最初の一台には地味に嬉しいポイントかもしれないですね。
TREK「Marlin6」
Image:ysroad.co.jp
フォーク | SR Suntour XCT 30 |
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タイヤ | Bontrager XR2 Comp, wire bead, 30 tpi, 29×2.20″ |
ブレーキ | ektro HD-M276 hydraulic disc, short reach lever |
フロント ディレーラー | Shimano Altus M315 |
リア ディレーラー | Shimano Altus M310 |
シフター | Shimano Altus M315, 8 speed |
スプロケット | Shimano HG31, 11-34, 8 speed |
重量 | 14.41 kg |
価格 | ¥65,000 |
名門TREKのエントリーグレードにあたるのがこのMarlin6です。
この価格帯で油圧式ディスクブレーキを採用しています。
街乗りプラスアルファを想定しているのか、通勤通学にも便利な荷台マウントとキックスタンドマウントがあります。(マウントのみ、荷台・キックスタンドは別売り)
ケーブルが内装ルートなのもこの価格帯では好感ですね。
通勤・通学でMTBを使いたいという人にはコストパフォーマンスに優れたチョイスです。
TREK「Marlin7」
Image:381-2226.at.webry.info
フォーク | RockShox XC 30 |
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タイヤ | Bontrager XR2 Comp, wire bead, 30 tpi, 29×2.20″ |
ブレーキ | Shimano MT200 hydraulic disc |
フロント ディレーラー | Shimano Altus M2020, 34.9mm clamp, top swing, dual pull |
リア ディレーラー | Shimano Acera M3000, Shadow design, long cage |
シフター | Shimano Altus M2010, 9 speed |
スプロケット | Shimano HG200, 11-36, 9 speed |
重量 | 14.08 kg |
価格 | ¥78,000 |
Marlin6のワンランク上のグレードで、なんとサスペンションがRockShox製です。
この価格帯はサンツアー製のサスペンションがほとんどなのですが、素晴らしいコストパフォーマンスですね。
Marlin 7は、レースに出られるスペックを採用する。滑らかに動く軽量なRockShox フォークとアップグレードしたパーツを搭載し、上級グレードのバイクにも負けない優れたクロスカントリーハードテールが欲しいライダーに最適。
引用:Marlin 7 | Trek Bikes (JP)
こちらも荷台のマウントとキックスタンドのマウントはついているようなので、通勤・通学にも便利かもしれないですね。
ちなみに、MTBを通勤・通学に使うのは、人によってはありえないかもしれないですが、人間全てが合理的とはなれないものです。
MTB界隈の発展には通勤・通学ユーザーも必要なんじゃないでしょうか。
COMMENCAL「EL CAMINO 650B」
フォーク | RST BLAZE T, 650b, 100mm on S and 120mm M/L/XL, 1″1/8 steerer |
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タイヤ | MAXXIS Ardent 650×2,25 |
ブレーキ | TEKTRO HD-M 285 180mm/160mm |
フロント ディレーラー | SRAM X4, 3sp |
リア ディレーラー | SRAM X3, 8sp |
シフター | SRAM X4, 3x8sp |
スプロケット | SRAM PG 820, 11-32, 8sp |
重量 | 13.7kg |
価格 | ¥94,800 |
10万以下といっても6万前後だとまだまだエントリーグレード感があって通勤プラスアルファ感がありますが、さすがに10万ラインに近づくとかなり本格的になってきますね。
120mmトラベルのサスペンションフォーク(Sサイズのみ100mm)に油圧ディスク、チェーンステープロテクター装備と完全本格仕様です。
この価格帯では100mmトラベルが多いのですが、それはバイクの開発で想定しているシーンがちょっとしたオフロード程度まで、ということだと思います。
ただこれは120mmなので、メーカーが山レベルの走行を想定しているということじゃないでしょうか。
タイヤもMAXXISが採用されているわけですが、クロスカントリー向けのICONやCROSSMARKなどではなく、オールマウンテン向けのARDENTが採用されていることからもそれが伺えます。
山を走ることを走るなら是非とも視野に入れたいMTBですね!
COMMENCAL「EL CAMINO GL 29er」
フォーク | RST BLAZE T, 29″, 120mm, 1″1/8 steerer |
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タイヤ | KENDA SLANT 6, 29×2.35 |
ブレーキ | TEKTRO HD-M 285 180mm/160mm |
フロント ディレーラー | SRAM X5, 3s |
リア ディレーラー | SRAM X3, 8sp |
シフター | SRAM X4, 3x8sp |
スプロケット | SRAM PG 820, 11-32, 8sp |
重量 | 14.1kg |
価格 | ¥99,800 |
こちらは29er版です。
タイヤ規格が29erへの変更に伴ってタイヤがMAXXIS製からKENDA製になっていますがそれ以外は650bとほぼ同じようなスペックですね。
29erを選択したい場合はこちらを選びましょう。
重要なのは目的地ではない、どうやってそこにたどり着くのか?『どうやっていく?』と聞かれたら、『コメンサルで寄り道しながら行こう』と答えてほしい。週末、『何して遊ぶ?』と悩んだときは『コメンサルを積んで、山へ行こう』と笑ってほしい。エントリーグレードではない、楽しむためのバイクがEL CAMINO であり、ステップアップしながら、カスタマイズしながら、スキルアップをするためのEL CAMINO でもある。見て楽しいデザイン、乗って楽しいパーツ構成、曲がって驚くジオメトリーがコメンサルのものづくりの基本。手に入れたあなたは、未知のマウンテンバイクに必要な技術を素早く習得できるはず。
CENTURION「BACKFIRE COMP」
フォーク | SR SUNTOUR XCT、100mm トラベル |
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タイヤ | KENDA スモールブロック8、27.5″×2.10″、仏式バルブ |
ブレーキ | TEKTRO HD-M285、180mm(F)/160mm(R) ローター |
フロント ディレーラー | SHIMANO FD-TY700、31.8mm |
リア ディレーラー | SHIMANO アルタス、RD-M310 |
シフター | SHIMANO SL-M315 |
スプロケット | SHIMANO CS-HG31-8、11-34T、8 スピード |
重量 | 14.5kg |
価格 | ¥79,000 |
黄色いMTBが好きなので、個人的にルックスが一番好みです。
スペック的にはクランクがSHIMANOのターニーグレードなので、コストパフォーマンス的には少し低めなのかな?という印象です。
ただ、コンポーネント周りは後々自分でグレードアップ出来るので、それでも良いかもしれませんね。
フレームは変えれないですし。フレームを変えてしまったらそれはもう別のバイクです。
CANONDALE CUJO
フォーク | untour XCR-34, 120mm |
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タイヤ | WTB Ranger Comp, 27.5 x 2.8″, DNA Compound |
ブレーキ | Tektro hydro disc, 180/160mm rotors |
フロント ディレーラー | |
リア ディレーラー | Shimano Deore GS |
シフター | Shimano Deore, 10-speed |
スプロケット | Sunrace, 11-42, 10-speed |
重量 | 14.6kg |
価格 | ¥99,000 |
今回紹介する中では最も高スペックなのがこちらです。
ギリギリ10万円に収まっていますが、デオーレクラスのディレイラーや10s、TranzXのドロッパーポスト付きとかなり高スペック。
フロントギアがシングルになっているので、そこで多少コストダウンした結果なんでしょうか。
最近はフロントのギア数を落としてリアのギア数を増やす流れになってきているので、リア10枚あればフロントはシングルでも良いかもしれませんね。
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